POST - 2026.01.08
タンブラー
最近、娘の結婚で改めて考えたこと
結婚祝いで名入れをするか、しないか。
- #結婚祝い
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娘が結婚したのは、ほんの少し前のことです。
「おめでとうございます!」
店ではお客様や取引先の方からたくさん声を掛けていただきました。
ありがたいなぁと思う反面、家ではそんな余裕はありません(笑)
式の準備に、親戚への連絡、荷物の運び出し。
娘からは「お父さん、この棚お願い」「車出せる?」と何度も呼ばれて、気付けば便利屋みたいになっていました。
親って当日だけ頑張ればいいのかと思っていたんですが、全然違いましたね。
そんなある日、荷物を運び終えて一息ついたとき、娘がこんなことを言いました。
「結婚祝い、本当にありがたいんだけど、どこに置こうか悩む物も結構あるんだよね。」
その一言が、妙に頭に残ったんです。
私は毎日ギフトを扱う仕事をしています。名入れの商品もたくさん見てきましたし、「せっかくなら名前を入れて特別な贈り物に」というご相談も本当に多いです。
でも娘の話を聞いて、「贈る側」と「もらう側」では見えている景色が少し違うんだな、と改めて思いました。
結婚祝いで名入れが向かない人もいる
名入れギフトは人気があります。
世界にひとつだけという特別感がありますし、結婚祝いとの相性も決して悪くありません。
ただ、「誰にでも喜ばれるか」というと、それは少し違います。
娘夫婦を見ていて驚いたのは、とにかく新生活は決めることが多いということでした。
家具を買って、食器を選んで、収納を考えて。
この前も家具屋さんへ一緒に行ったんですが、私が「このソファええやん」と言ったら、「それ予算オーバー」と一秒で却下されました(笑)
父親の意見なんてそんなものです。
でも、そのくらい一つひとつ考えながら暮らしを作っている時期なんですよね。
そんなときに名前入りの贈り物をいただくと、「使わないともったいない」「しまっておくのも申し訳ない」と感じる方もいます。
特別だからこそ、気軽に扱えない。これは意外とある話です。
今の夫婦は「増やす」より「減らす」
私たちの世代は、「せっかくもらったんだから置いておこう」という考え方が普通でした。
でも今は違います。
必要な物だけで暮らしたい。
本当に気に入った物を長く使いたい。
そう考える若いご夫婦が増えています。
娘夫婦も引っ越し前から、「これ一年使ってないね」「じゃあ手放そう」と話しながら、かなり思い切って整理していました。
その様子を見ていると、名入れの物は手放しづらい分、ありがたい反面、少し気を遣わせてしまうこともあるんだろうなと感じました。
もちろん、それがうれしい方もたくさんいます。
だから「名入れが良い」「名入れはやめたほうがいい」と簡単には言えないんです。
デザインも暮らしの一部なんですね
もう一つ驚いたのが、インテリアへのこだわりです。
「木目でそろえたい。」
「食器は白で統一したい。」
「キッチン家電は黒。」
正直、私は「そんなに違うかな?」と思うこともありました(笑)。
でも毎日使う本人にとっては、その少しの違いが大事なんですよね。
ペアタンブラーのように毎日手に取る物なら、書体やデザインまで気になるご夫婦も少なくありません。
だから名入れを選ぶときは、「特別だから」という理由だけではなく、そのご夫婦の暮らしに合うかどうかも考えてあげたいところです。

▲娘の引っ越しの際に撮らせてもらいました。まだインテリアをそろえきれていないようですが、特別に掲載許可が下りました(笑)
名入れをしない結婚祝いも、もちろんあります
お店でもよく聞かれます。
「店長、名入れしないと失礼ですか?」
私はいつも「そんなことありませんよ」とお答えしています。
相手の好みを考えて、暮らしを想像して、「今回はシンプルなほうが使いやすそう」と思ったなら、それは立派な思いやりです。
逆に、「この二人なら絶対喜んでくれる」と思えるなら、名入れはきっと忘れられない贈り物になります。
毎日使うタンブラーやマグカップのような実用品なら、記念品で終わらず、暮らしの中で長く活躍してくれます。
だから私たちも接客では、名入れをおすすめする前に「どんなご夫婦なんですか?」という話をよく伺います。
結局、一番大事なのは名前を入れることではなく、その二人の暮らしに合っていることなんですよね。娘の結婚をきっかけに、私自身もそのことを改めて教えてもらいました。
今度また結婚祝いを選ぶ機会があったら、「何を贈るか」より先に、「この二人ならどんな物を毎日気持ちよく使えるかな」と考える気がします。
その時間も、贈り物の一部なのかもしれません。
投稿:店長